「馬の全採血」
言葉を聞くだけでも、なんとも恐ろしい響きです。
70年前の夏、本当にあったことなのです。
中山競馬場に集められた勤労動員学徒。今で言うと中学生以上の生徒・学生さん達です。
当時13歳だった佐野より子さんが、」ベイセンターの稽古場に来て下さり「馬からの全採血」をした体験をみんなに話してくださいました。
14号線を馬が飼い主に連れられてトボトボ歩く姿。
馬の血を抜くなんて恐ろしくてやりたくない!
しかし、軍人さんが怖くて「やりたくない」と言える空気では全くなかった。
お国のため、戦争に勝つためにやるしかなかった。だれもがそうだった。
抜き取った血液がだんだん溜まっていく・・・冷たかった容器がだんだん馬の血液で生ぬるくなっていくのがとてもイヤだった・・・
勉強の時間は一切なく、毎日毎日勤労奉仕をしていたそうです。
佐野さんは「みなさんには絶対このような体験をさせたくない!して欲しくない!」
そのために今も色々なところでお話をされているそうです。
子どもたちが真剣に聞いて、たくさん質問をしていました。
佐野さん、お話ありがとうございました。
7/24(日)