いちぶんネットも法人化して7年目、私自身が市民文化活動に関わるようになって10年目に入ります。
去年の暮れに、市川市文化奨励賞をいちぶんネットが団体受賞することになりました。一団体のみの受賞です。これまでの活動が公に認められたということでしょうから、喜んでお受けすることにしました。3月末に授賞式です。
今年は、3月の婚活演劇「がめつい奴」の公演から幕が開きます。現在30名以上の市民で稽古が進行中です。
また、第5回いちかわ市民ミュージカルの開催年です。4月から稽古が始まります。市川市に在住・活躍したシナリオライターの水木洋子氏生誕100年を記念して、戦後日本映画とともに歩んだ氏の半生と業績をミュージカル化します。
秋から冬にかけては、第6回チャレンジド・ミュージカル公演です。昨年公演した「サバンナ」をもう一度練り上げて、成果を確実にしたいと願っています。できれば出張公演を具体化したいものです。
そして、年間を通しての大きな課題は、いよいよ市民芸術創造と交流の拠点づくりに取り掛かろうかと思います。そこでの日常的なワークショップの積み重ねが本物の市民芸術文化を育て上げることを夢見ています。
先にご案内のように、国府台にあった赤レンガ建築が意外に貴重な建築物であるとわかってきました。その保存に向けた市民運動が広がりを見せています。間もなく各新聞の紙面を賑わすことになるでしょうから、ご注目ください。赤レンガ施設を「市民芸術センター」構想に結び付けられれば、願ってもない夢の実現となるのでしょうが、自分のものでもない施設に勝手な夢を結び付けているのですから、こればかりはどうなるものかわかりません。
今年は景気的には明るい兆しが見えないようです。いずれもっとひどい状況になっていくのかもしれません。そこに見えるのは従来の社会運営法の破綻です。だからこそ、これからは21世紀的地球社会の建設方法として、地域的な市民の連携による社会づくりが要請されていくのでしょう。そしてグローバル的にも、国境の壁を越えた市民主義の台頭が必要となっていく予感がします。
今年をグローバル市民主義の元年と位置づけて、市川での市民活動を地球的規模での市民革命へと発展させていく夢を持ち続けたいと思います。大げさに聞こえるでしょうが、僕はいちぶんネットの活動をその程度には意義あるものと考えています。
本年もよろしくお付き合いください。
代表理事 吉原廣(ヨッシー)