はじめに

2002年8月、“三世代市民の文化創造と交流を通したまちづくり”を目的に、市川市で初めての「市民によるオリジナル・ミュージカル」が上演され、大きな反響を呼びました。
以来、途切れることなく2年に一度の公演を重ねて、17年にも及ぶ活動を発展させている例は全国的にも類を見ません。
  稽古場では、年齢も職業も関係なく、幼児からシニア世代までが一緒になって笑い、悩み、創造し、「稽古場に一つの地域が生まれる」かのような豊かな交流が育まれています。“わが街市川”から選んだ素材を描くオリジナル作品への高い評価とともに、「温かな市民のつながりがうれしい」などの感想が多く寄せられ近郊からの参加者も増えています。

いちかわ市民ミュージカルの目的

「いちかわ市民ミュージカル」は以下のことを目的としています。
(1)創造の喜びと世代を越えた交流を楽しむ
子どもからお年寄りまでの三世代市民が、芸術文化の創造の喜びを味わうとともに、世代を超えて交流して互いに理解し学び合う。
(2)“わが街市川”を愛して絆を結ぶ
地域の現実や歴史、人を知ることで、わが街市川を愛するとともに、芸術文化活動を通して絆を結び、文化的なまちづくりに寄与する。

市民ミュージカルの基本方針

『市民の 市民による 市民のためのミュージカル』
2つの目的に共感して、一緒に舞台を創りたいと思う方なら、市川市民以外の方も自由に参加できます。

指導者や舞台技術者には専門家が参加しますが、舞台のほとんどは同じ市民が責任を担います。
舞台は自分一人では創れません。市民がスタッフとして、サポーターとして、出演者として、舞台を創っています。
本番を迎えるまでには衣装や道具作り、受付や保育、荷物運びなどのサポートや裏方には様々な人たちの智恵や力が必要です。

専門家と市民スタッフと出演者が一体となって感動を味わいましょう。

幼児からシニアまで出演者一人一人が責任をもちながら、困ったときには助け合います。大人は子どもたちに進んで声をかけ、家族以外の地域の大人と子どもが、遠慮なくわからないことを聞き合ったり、応援したり、誉めたり、注意したりできる三世代のつながりをつくることをめざします。

実際、これまでの参加者はみな一様に、
「稽古がすごく楽しかった。たくさんの友だちができた。
満員のお客様の拍手を受けて鳥肌が立った。
これが地域で仲良くなるってことなんだ!」
と感想を述べられています。