ドキュメンタリー映画「ハクナマタタ!」
ドキュメンタリー映画、全国試写会開始
この楽しさを エネルギーを、日本中に 届けたい!
2年に一度の市民ミュージカルを楽しんでいるNPO団体が、
「障がいのある人たちもやりたがってる。一緒にやったら楽しいよね」と、軽い乗りで始めた活動です。それがどんどん広がって、今もますます盛んな活動に発展しています。
私たちは福祉に関して全くの素人でしたから、障がい者団体や福祉団体など、いろんな人たちに協力を呼びかけました。ともかく「面白がる」ことに徹しました。その共感の中で、一人ひとりの魅力的な可能性が引き出されていきました。お互いに補い合って、得意なことを精一杯出し合っただけなのに、それまで封印されていたエネルギーが一気に爆発するかのような、驚きの連続でした。芸術的にもすばらしい評価を受ける舞台ができてしまったのです。
気がつくと、福祉とか文化とかの垣根を越えた、なんとも愉快で気持ちのいいネットワークが生まれていました。そして学んだのです、「これからはユニバーサル(普遍)の時代だ」と。
いろんな分野の人が集まって、得意な力を出し合って、
障害のある人もない人も、一緒になってミュージカルを楽しむ。
そしていつか、
障害があろうがなかろうが、一緒になって豊かな暮らしを楽しむ地域を築く」活動に発展していく。
そんなユニバーサル・コミュニティーを築いていく夢を持ち始めました。
この驚きと発見を一人でも多くの方に伝えたくて、ミュージカル公演とそこに至った5ヶ月間の活動記録をドキュメンタリー映画に仕上げました。どうぞ、小さなサークルや集会などで、ぜひ上映会を開いてください。
そして、あなたの街でも、日本中のあらゆる地域でも、こうした活動が生まれていくことを願っています。
特定非営利活動法人いちかわ市民文化ネットワーク
代表理事 吉原廣
ドキュメンタリー映画制作実行委員会から
完璧な人は誰もいない。ありがとう
「ハクナマタタ!」の曲が何とも言えない感覚で、今も脳裏から離れない。
「ハンディのある方が、そこにいるだけでOK」「当日出られなくなってもOK」「その子らしい表現を認められますか?」などと指導陣に注文を出していたことが、今では恥ずかしい。今回のミュージカルに関わって、私の価値観は一変させられた。
演出の吉原さん、振付の松木さんを始め、みなさんが初めはこわごわと半歩だけ、勇気を出してチャレンジしたのだ。そのみんながひとつになった時、とてつもない事が出来てしまうということを知った。そう、このミュージカルはチャレンジ。みんながそれぞれ、地球を飲み込むほど勇気が必要だった。
子どもたちの付き添いで来ていたお母さんたちも勇気を持って舞台に立った。途中逃げ出したかっただろうMちゃんも舞台に立った。自分を出せなくて、もがいているようだった学生サポーターのT君も、最後には自分を試すことが出来た。
「完璧な人は誰一人いないミュージカル」であった。だからこそみんながひとつになれた。そして観に来た方々ともひとつになれた。みなさん!ありがとう!
チャレンジド・ミュージカル上演委員会委員長
ドキュメンタリー映画「ハクナマタタ!」製作委員会委員長
川副 孝夫
熱い5ヶ月間を撮り続けて....
スタッフのほとんどが障がい児教育に携わったことのない人たちばかりだったのです。
彼らが目指したのは、障がいをもった子どもたちの発表会の場ではなく、共に楽しむ世界の創造でした。
ワークショップを開き稽古を重ね、それぞれの子どもたちの光るものを発見し、表現するための種探しからそれは始まりました。
スタッフはもちろん、お母さん、学生サポーター、ボランティアがそれぞれの思い、悩み、試行錯誤を繰り返しながらいつの間にかひとつに成長していく過程が心地よく魅力的でした。
「一生懸命やるのはいい。でもそれが楽しくなければ意味がない。楽しいからこそ、一生懸命やれる」そんな想いを胸に、たった1 日のチャレンジドミュージカルの舞台を目指した熱い5ヵ月間の稽古と、ついにはみんながひとつになって思いっきり輝いた本番を一人でも多くの方に観てもらいたい、そして子どもたちが心から発信するメッセージを感じとってもらいたいという想いでカメラを回し続けてきました。
私は「元気力」という言葉があるとしたらこの舞台のことだと思っています。
撮影・監督 恒松龍兵
黒柳徹子さんから、コメントをいただきました
監督でカメラマンの恒松龍兵さんは、彼が学生の頃からの友人です。その彼が、くもりのない目とレンズで撮った素晴らしい作品。
トットちゃんの学校に障がいを持ったお友だちがいました。校長先生が、私たちにおっしゃったことは、ひとこと「みんな一緒だよ。一緒にやるんだよ!」。私はこの言葉を忘れずに生きてきました。
この映画も、いつでも誰でも、どこでも一緒に、みんな仲良く生きていこう!という、いま一番、私たちに大切なことを伝えてくれています。
ハンディのあるひとを真ん中に!」みんなで楽しく!! すてきです。
大切な命ですものね。成功を祈っています。
女優・ユニセフ親善大使 黒柳徹子
市川で初上映会、大成功!
4月5日(土)、試写会が市川市市民会館で上映されました。当日は200名くらいの方が見に来ていただいたでしょうか。
2時間という長編ものでしたが、最初から最後まで、食い入るように見つめざるを得ない映画となりました。恒松龍兵監督のご努力に感謝です。
まだ完成版ではないので、当日も詳細なアンケートをお願いしました。作品を完全版にするためにどうするか? 出来上がった作品をどのように全国展開していくか? 活動資金をどう確保していくか? この重要な3つの課題を、7月1日の正式発足に向けて、克服していかねばなりません。
作品は文科省特選を狙えるレベルにあります。保育や福祉を学ぶ学生を対象に、教材として提供していくことも大事です。そして、ちょっとした集まりでも積極的に上映していただいて、全国各地で、こうした活動を生み出していく契機になるよう、どう戦略を立てていくかが大事です。
皆さんの知恵をぜひお貸しください。
ハクナマタタ 〜だいじょうぶだよ〜
「ハクナマタタ」はスワヒリ語で「大丈夫だよ」「No problem」という意味です。
「あなたはあなたのままで、そのままでいいんだよ」
肯定すること、受け入れるすることからからすべてが始まります。
この映画にこめられた強くてやさしいメッセージを、ぜひあなたも一緒に感じてください。