赤レンガ通信web版第1号
赤レンガ通信web版第1号
2024年秋から申し込んでいた赤レンガ追加調査見学会の日程が、千葉県健康福祉課の諸スケジュールと調整の上、2025年2月21日に決まり実施できた。
調査見学会実施のためには、敷地内入場者は30名以下であること、建物内に入ることの出来る人数は10名以下であることなどの制限はあったが、赤レンガをいかす会チーム、千葉商科大学チーム、和洋女子大学チームそれぞれからの参加のほか、調査補助の名目で数名の一般人が加えられるなど、担当者の弾力的計らいがあった。
建物内の機材整理作業が始まっており、今後現状の姿は見られなくなると考えられる。
並行して申し入れていた「赤煉瓦全国大会の開催に際しての赤レンガ見学会」は認めないとの返答があった。
調査見学会が認められ赤煉瓦全国大会が認められないのは何故か。
この大会は2019年に岸和田市で開かれた時に、次は市川市で開くことを要望された。2020年に開くことを目標に準備を始めようとした矢先、コロナの流行が始まり延期を余儀なくされた。
コロナも下火になった2023年春、調査見学会を開きたいことと併せて赤煉瓦全国大会についても開催の準備を始めることを話題にした。
この時点で赤レンガ倉庫は県の資産である、県(健康福祉課)の了解なしに計画を進めることは出来ないと釘を刺された。
その後、資料を揃え意義を説明し一度に入場する人数を調査見学会並に制限するなどして交渉したが、危険防止のためにお断りするということであった。
2025年2月の千葉県議会で、血清研究所の建物の解体撤去が決まった。
次に私たちが見る風景には、戦後血清研が全国の伝染病予防に果たした役割を果たした建物群は跡形もないだろう。
私には次の手が思い浮かばない。正直なところ途方に暮れている。
赤レンガをいかす会 髙木彬夫